2026/09/17 16:36

contentでも少しずつご紹介している、アジュラック(Ajrakh)
深い藍や赤、黒。
細かな幾何学模様や花、星のようにも見えるモチーフ。
同じインドのブロックプリントでも、サンガネールの軽やかな花柄とはまた違って、どこか重厚で、少し神秘的な雰囲気があります。
最近では、思わず「これもアジュラック?」と感じるような、現代的でモダンな柄も。
今日は、そんなアジュラックがどんな布なのか、少しご紹介したいと思います。
アジュラックは、何度も手をかけて作られる布
アジュラックは、インド西部・グジャラート州のカッチ地方や、国境を越えたパキスタンのシンド地方に長く受け継がれてきた染色・木版プリントの技法です。
伝統的なアジュラックは、一度木版を押して染めたら出来上がり、というものではありません。
布を洗い、下準備をし、木版で防染や染料を重ね、染め、洗い、乾かす。
そしてまた次の版を重ねていく。
伝統的な工程では、14〜16ほどの段階を経て、完成まで14〜21日ほどかかることもあるとされています。
工房や作る布によって工程は異なりますが、とても時間と手間のかかる布です。
木版も一つではありません。
模様の輪郭、色、防染する部分など、それぞれの版を少しずつ合わせながら押していきます。
染めたら洗う。
乾かしたら、また次へ。
そんな工程を何度も繰り返して、少しずつ一枚の布になっていきます。
布の中に、時間まで重なっているような
アジュラックの工程を知ると、一枚の布を見る目が少し変わる気がします。
色を一つ重ねるために手をかけ、また次の色へ。
木版を合わせ、染め、洗い、乾かす。
そうやって何日もかけて出来上がった布だからでしょうか。
完成したアジュラックには、色や模様だけではなく、そこにかけられた時間まで重なっているような奥行きを感じます。
一見すると渋い。
でも、じっと眺めていると、とても豊かです。
少しだけ版がずれていたり、染めの濃淡があったり。人の手を通ってきた布らしい表情があります。
伝統的な模様から、驚くほどモダンなものまで
伝統的なアジュラックには、幾何学模様や星のような反復模様が多く見られます。
その形には、イスラム建築のジャーリーと呼ばれる細かな透かし模様や、アーチを思わせるものもあるといわれています。
古くから受け継がれてきた模様だけでなく、今では工房ごとに新しい柄や配色も生まれているようです。
伝統的な技法を使いながら、現代的でモダンなデザインも見られます。
長く受け継がれてきた技法でありながら、今の服に仕立てても、不思議なくらい格好いい。
そこも、私がアジュラックに惹かれるところです。
アジュラックを、身につける。暮らしに取り入れる
そして私は、アジュラックは仕立てたときにさらに魅力が広がる布だと思っています。
いつもの形の服でも、アジュラックで作ると、どこか特別な雰囲気を纏える気がします。
バッグやポーチ、巾着などの小物に仕立てるのも素敵です。
大きく使えば柄の連なりを楽しめて、少しだけ使えば模様そのものがアクセントになる。
伝統的な雰囲気のものもあれば、驚くほどモダンなものもあるので、作るものによって印象が変わるのもアジュラックのおもしろさです。
古い技法と、今の暮らし。
その二つが自然につながるところも、アジュラックのおもしろさなのかもしれません。
contentにも、いろいろなアジュラックが並びました!
そんなことを思いながら、今回contentでは9種類のアジュラックを選びました。
同じ「アジュラック」でも、ひとつひとつ表情が違います。
ぜひ柄だけでなく、その奥に重なっている手仕事や時間にも、少し思いを馳せながら眺めていただけたら嬉しいです。
新しいアジュラックは、9月18日 12:00より販売いたします。
この布で何を作ろう。
仕立てた服を着て、どこへ行こう。
バッグなら、いつもの服にどう合わせよう。
ブロックプリントを選んで、たくさん考えて、迷いながら作って、そして楽しく使う。
アジュラックが暮らしの中に入っていく、その時間も一緒に楽しんでいただけたらと思っています☺️
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